きみを殺したぼくの季節

朝起きたときぼくはきみを殺したような気がした。

きみは笑っている。

ぼくはきみを殺したのだろうか?

目の前にいるきみに聞いてみた。

「きみは死んだの?」

「そうだよ」

「もしかしてぼくがきみを殺したの?」

「そうだね」

ぼくはどうしてきみを殺したのか思い出せない。

「きみはぼくに殺されたときどう思った?」

「やっと死ねた」

「なんでそんなことを?」

「正確に言うときみのなかの孤独が殺したのかな」

ぼくは孤独なのだろうか?

「死ねたことできみは嬉しいの?」

「死とは愛に気づかなかったものが私のようにそしてきみのように人を殺すことで愛に気付かされるの」

「戦争はね人を殺すことじゃなくて

自然現象なんだよ」

「戦争が自然現象?」

「そう戦争は自然現象。

今も外国では自然に起き続けてるの」

季節がきみを殺したぼくにきみに恋をさせてくれた。

ぼくはきみが好きでもない嫌いでもないただ尊い命である事実を知ることができた。

「まるできみは詩人みたいだね」

「私は死ぬことができたからしれたんだよ

きみに教えてもらったことだよ」

ぼくはいつかきみに殺されるのかな

そのときにいろんなことに気づけたらいいな

きみに教えてもらった大事な孤独。